アロマの知識
アロマセラピーとは
アロマセラピーとは、植物(香草、薬草)の花、葉、茎、根、果皮など水蒸気蒸留で抽出したエッセ ンスの香りを美容や健康に役立てます。心理面には、鎮静、高揚、催淫作用等が、身体面には、アロマトリートメントにより細胞組織や筋肉、関節に深いリラックス効果を与えます。
自然界に存在する植物には様々な薬効があります。私達は遠い昔から、経験的にそのことを知っており・実際に怪我や病気の治療、美容、健康の増進に様々な植物を利用してきました。それらの伝承的、経験的な知識を、心理・生理学などに照らし合わせ、理論体系化したものが現代のアロマセラピーです。
心理・生理的作用
精油とは
アロマセラピーでは「精油」といわれるエッセンスオイルを使用します。精油は香草、薬草の”花、葉、茎、果皮、樹皮”などから、水蒸気蒸留という方法で抽出されます。
水蒸気蒸留法
※精油の偽和
バラ油はよくゼラニュウム油、レモングラス油、パルマローザ油、テルペンアルコール、ステアリンなどで模造されます。安価な天然精油や合成精油は、アロマセラピーには精油として使用にはなれません。
精油を安全に使うには
- 精油は濃縮された物質です、原則としてキャリアオイルまたは、ベースオイルで希釈して使います。
- 精油は内服しない。
- 精油は揮発性が高いので、使ったらすぐキャップをしめます。
- 精油は引火性がありますから、火のそばに近づけない。
- 精油は日光、湿気、高温を避けて保存します。
- 精油は子供の手の届かない所に保存します。
- 精油のうちベルガモツト、オレンジレモン、グレープフルーツなどの柑橘類のものはできるだけ早く半年以内に使用。
- フェノール※を多く含んだ精油は皮膚に塗布されると炎症を起こす場合があります。専門家の指導のもと正しい使用をこころがけましょう。
※フェノール(チモール、カルバクロール、オイゲノール)はレッドタイム、セーボーリー、オレガノ、クロープ、シナモンなどに多く見られます。
香りの作用
嗅覚は五感の中で最も脳に直接働きかける感覚であると言われています。香りは、大脳辺縁系から自律神経やホルモン系の働きを司る視床下部へ、そして脳下垂体に刺激を与え、ホルモン分泌を促進したり抑制したりします。
脳の作用